沖縄の土質について

土質分布図
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沖縄の土質分布

引用: 沖縄県農業研究センター

種類1 国頭マージ

赤土は主に、中部以北に分布している”赤色”の土です。『赤土流出でサンゴに影響が・・・』ってニュースになるやつです。北部で見てみたら、粒子が細かく、乾燥するとがちがちに固まり、雨が降ると、粘土に変わる感じです。アルミニウムが多く含まれ、赤いのは酸化アルミニウムの色です。アルミニウムは水に溶けると強酸性を示すため、サンゴのカルシウムを溶かしてしまう可能性がある。

土質強酸性 粘性土
土色赤色~黄色
粒子粗粒質~細粒質
特徴透水性 通気性悪い

透水性がいい→保水性がない。 通気性が悪い→土中の酸素が少なく育成が悪いので、腐葉土などの有機物を鋤き込んで、ふかふかの土にして上げないといけない。また、強酸性なので、石灰などで、中和してあげないと特定の野菜(パイナップル等)しか育たないので、石灰や灰を鋤き込みましょう。

種類2 島尻マージ

島尻マージはアルカリ性を示す石灰岩土壌です。私の家庭菜園もおそらくこの土質でした。最初は干からびてがちがちに固まった土を鍬で削るイメージで耕しました。腐葉土を入れても入れても、なかなかふかふかにならず、苦労しました。赤土=強酸性と思っていたので、中和しようと石灰を大量に入れて、苗が全部枯れたり・・・失敗は尽きません。

土質弱アルカリ性 粘性土
土色暗褐色~黄褐色
粒子細粒質
特徴透水性

とにかく、粒子が細かく、保水性がなく、通気性もないように思います。腐葉土を入れまくりましょう。牛糞、鶏糞入れまくりましょう。数年頑張れば、団粒化するいい土になります。採算性は度外視です。考えてはいけません。(サイト主談!)

種類3 ジャーガル

本島南部地域に分布する風化泥岩で灰色の重粘性土です。

土質弱アルカリ性
土色灰色
粒子細粒子の重粘性土
特徴保水性

粒子の細かい土質で”クチャ”と呼ばれる風化していない状態のものは、とても固く、人力では早々耕すことが出来ません。有機分は赤土に比べて、あるように感じますが、重粘性土の土が作業に不向きです。砂やパーミキュライトなどを混ぜて、少しでも粘性を抑えるようにしましょう。腐葉土も有効です。ある本には赤土とジャーガルを混ぜるといいと書いてありました。国頭マージが強酸性、ジャーガルが弱アルカリ性なので、いいかもしれません。

種類4 沖積土壌

沖積土壌は海岸線た河口付近に堆積された土壌で沖縄県では10%未満になります。

土質酸性~アルカリ性
土色褐色、灰青色
粒子荒粒子~細粒子
特徴地下水水位が高い

海岸地帯に分布する海成沖積土壌と河口付近に堆積された河口成沖積土壌に大別される。そのため成り立ちの違いから土質や粒子サイズが異なる。そのため、家庭菜園をするのであれば、酸度チェックはした方がよいだろう。

アルカリ性土質の存在

私が思うに、沖縄の土質の最大の特徴は、アルカリ性の土質が多数存在していることではないでしょうか。日本国内ではあまり見ることのないそうです。ジャーガルや島尻マージはおよそ35%もあり、その多くは中南部にあります。人口の多くも中南部にいますので、家庭菜園も中南部が多いことでしょう。多くの書籍やサイトには、土づくりとして、苦土石灰を撒いて中和しましょうをあります。沖縄で苦土石灰を撒いていいのは国頭マージだけです。できれば、庭のphを測ってみてください。酸性かアルカリ性かくらいは把握した方がよいでしょう。

このサイトを作ってよかったのは、記事を書くためにphを測ったことです。あの時、

『まじか!!!』

と愕然としました。

ちゃんと土質について知りましょう。

(参考)沖縄総合事務局 農業農村整備 沖縄の自然環境(土壌)

http://www.ogb.go.jp/o/nousui/nns/c1/page3-3.htm

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