概要
きゅうりはウリ科の1年草で原産地はインドのヒマラヤの説があるが、まだ原種が見つかっておらず、判明していません。きゅうりの旬は4月~5月とされていますが、品種によって栽培気温が異なるので、植え付けの際に確認した方がいいです。通常は春植えの初夏からの収穫スケジュールです。
またきゅうりの特徴として、単為結果というおしべとめしべを受粉することなく実をつけることが出来き、種子はできません。食べるならこの単為結果のものがおすすめ。
プランター栽培でも十分できますが、水切れを起こさないように大きめのものか蒸発防止のためのマルチはした方がいいです。
科目
ウリ科 キュウリ属
土壌ph
最適ph : 6.0~7.0
私の庭はph7.5で、うまく育ったことはありませんと自信を持っては言えませんが、何本かは収穫出来ています。しかし全くできないということもなくはなかったです。
スケジュール
春植え
きゅうりはホームセンター、種苗店等入手しやすい苗なので、基本は苗を購入してください。苗はできれば接木苗を選びましょう。5株以上を育てるのであれば、種からの方が予備を作ることもできるので良いと思います。
苗の入手は3月初旬で、植え付けは3月中旬の強い風が吹かなくなったころです。育成温度は18℃~25℃なので、最低気温が18℃より上になった時が最適な育成気温の範囲になります。だいたいその時期が3月中旬になります。それより早いタイミングで植え付けもできますが、その際は、防風、防寒対策はした方がよいです。
植え付け初期から支柱をちゃんと刺しておきます。
5月の初旬ごろから開花し始めて、収穫は5月中旬ごろからとなります。
沖縄では、台風の直撃でアウトなので、台風までに収穫を終えるようにします。
秋植え
秋植えは盛夏のころを避けて、最高気温が30℃を切り始めるころに植え付けします。30℃以上でも育成しますが、水切れを起こしやすくなるので、水の管理が重要になります。発芽温度は25℃~30℃なので、直播は避けてポット撒きか苗の購入をお勧めします。育成温度は18℃~25℃なので沖縄平均気温なら10月後半から12月ごろの気温が最適です。
個人的には、台風シーズンを待ってからの植え付けをお勧めします。一撃で枯れてしまうので・・・
2020年 春植え
苗の植え付けは4月4日植え付け(苗の購入は3月下旬)4月25日には開花し5月15日に初収穫しています。6月中旬は収穫出来ていましたがそれ以降の7月、8月は収穫できず。
写真は毎月第一週目の土曜日のものです。
植え付け
きゅうりは水が大好きな野菜なので、是非マルチをかけましょう。黒マルチが一般的だと思いますが、白マルチでも敷き藁でも構いません。水分の蒸発をなるべく抑えれるように準備しましょう。
植え付け時に支柱もしっかりして、誘引も忘れずにしておきましょう。特に接木苗の場合は接木部分が折れやすいので、ちゃんと誘引しましょう。
ウリ科なので、コンパニオンプランツとしてネギがおススメです。植え付け時に根が絡むように一緒に植え付けましょう。
育成
水が大好きな野菜なので、水切れを起こさないように、水やりはこまめにやりましょう。特に初夏の時期にやり忘れると、枯れてしまうことがあるので、その時期は毎日みずやりしましょう。
親つる1本仕立て
一つ目は親つる1本仕立てで18節目で親つるを摘心し、子つるは2節で摘心します。子つる、孫つるを水平に伸ばして行きます。
簡単に言うと、親つるは手の届くろころぎりぎりまで伸びたら切りましょう。子つる、孫つるは水平に伸ばして、込み合って来たら摘心していきましょう。
私は主にこの方法が分かり易くて好きです。
プランター栽培であんどん支柱を使った場合は、この仕立て方法でないと管理が難しくなると思います。
孫つる仕立て
本葉5枚の時に主つるを摘心し、子つるを3、4本延ばしていきます。すると孫つるがでてきますので、孫つるを葉っぱを2枚の残して摘心していくのを繰り返します。
この方法はピーマンの4本仕立てに似ています。主つるを早々に摘心して、子つるを延ばしていき、子つる、孫つるに実を付けさせます。
管理が難しそうで、私はやったことないです。
地這栽培
他の栽培方法で地這栽培がありますが、字の通り支柱を使わずに敷き草の上を這わす方法です。そこそこ面積が必要なので、作付け面積が広いのであれば、やってみてください。仕立て方法は孫つる仕立てと同じです。
花
黄色の小さな花が咲きます。単為結果をするので、おしべは摘んでもかまいません。
種を採取したい場合は人工授粉することをお勧めします。
収穫
雌花が開花後、6~9日で収穫です。急に大きくなっていたりするので、こまめに見ましょう。大きくなりすぎると食感が悪くなるのと、株に負担がかかるので、適宜収穫しましょう。
片付け
収穫し終わった残さいは、鋤き込んでも大丈夫ですが、ウドン粉病が出たものは燃えるゴミに出しましょう。
失敗談
① ウリハムシが大量発生し、つるの先端がなくなった。
➁ カビ、ウドン粉病にかかり枯れた。
③ 接木苗を植えた際に支柱をせず敷き藁だけしていて、接木している部分が風で切れた。