ゴーヤー、ナーベラーの棚作り
メイクマンで買ったつる向けの棚製品ですが、1年目の台風で壊れてしまったので、しょうがないので、再度、沖縄の台風を凌ぐことのできるものを作ります。
賃貸アパートの庭なので、いろいろ条件を考えて作りました。
条件1:長く使える。
条件2:台風に負けない。
条件3:捨てやすい。
条件4:コストが安い。
一応こんな感じで考えました。
特に条件3のために、金属製のものは捨てにくくなるので、検討が必要です。
以前、塩ビパイプを使って棚を作ったことがあったのですが、3年使えたので、それをベースに、改良します。
前回の失敗はコンパクトに片づけられるように継ぎ目を多くしたのが、継ぎ目の負荷がかかって耐久性を下げてしまい、割れてしまいましたので、改良の余地がありです。
やっぱり最後は台風で壊されました・・・・
塩ビ管の利点
①しなやかさがあり、風になびいで折れない。
➁耐候性があるので、長期間使える。
③安い
④入手が簡単 (後から付け加えたり、台風対策で筋交いを入れたりしやすい)
⑤加工が簡単。(のこぎりで簡単に切れます)
⑥捨てやすい。
意外に6番は重要だと思います。緑色のビニールで覆われている支柱をよく使っていますが、2,3年でダメになってきます。中は金属なので燃えないゴミに出さなくてはいけないのですが、捨てるのがめんどくさくて放置してたりします。
設計図
素材は塩ビ管(塩ビパイプ)で、基本構造は去年壊れた市販のものを参考に作ります。
前回のものは、基本1mの長さのものを十字継手などでつなげていたので、強度面で弱くなり壊れてしまいました。今回は基本2mの長さにして、継手を極力減らして組んでいきます。
あと、塩ビ管に灰色のもの(VP管)と、藍色(HIVP管)のもの、茶色のもの(HT管)の3種類があります。前回は灰色の柔らかい方(灰色のもの(VP管))を選んだのですが、柔らかすぎてしなりが大きく、接合部に負荷がかかってしまった点が失敗だったので、それより硬い藍色の方を選びましょう。茶色のものはより固いのですが、コストが高いので今回は除外。
接合部はオレンジ色のしるしの所だけです。
組み立てている間にいくつか変更しました。まず真ん中に支柱を追加しました。また、筋交いとして横に1本入れています。
設計図(修正)
筋交い追加
去年の台風時、葉が生い茂って、加重がかかった時に棚がゆがんでしまっていました。去年はとりあえず、自転車の荷物ロープを使って補強しましたが、それよりは筋交いを入れて、初めから補強しておくほうがいいと思いますので、2021年は筋交いを入れて補強します。
上の設計図の開口部の片側に筋交いを入れます。もう一方の開口部は出入口になるので、筋交いは入れれないので、どうするかは考え中です。
連結部の変更
第一作は支柱と屋根部分の連結にエルボを使っていましたが、2021年の棚はT字(チーズ)のものに変更しました。庭の改造に伴って、棚のサイズが変更になったときに、天井部分を伸ばすことができるように改善します。
上の図でいうところのオレンジ色の部分です。
材料・道具
- 塩ビパイプ〔HIVP20〕 2m(棒線)・・・14本 + 支柱1本
- (旧設計)HI継手 エルボ〔HIVP20〕 (オレンジの丸)・・・6個
- HI継手 チーズ〔HIVP20〕 (オレンジの丸)・・・6個
- (旧設計)留め具〔パイプクロス 25×25〕 (紫の丸、オレンジの丸)・・・15個 + 支柱抑え1個
- 留め具〔パイプクロス 25×25〕 (紫の丸、オレンジの丸)・・・18個 + 支柱抑え4個
- 多用途ボンド・・・1本
- 金槌 1つ
メイクマンで2時間あれこれ試した結果、塩ビパイプの太さと留め具のサイズが合う組み合わせはこれしか見つけることができませんでした。留め具はもともとビニールハウス用の金属支柱を止めるものなので、規格が違います。ほかにあればぜひ教えてください。
あと、留め具はフックバンドというものもあります。そちらのほうが、手軽で簡単ですが、私は少し固定が弱い感じがしたので、不採用にしました。フックバンドもφ25のものを選べば同じ太さになります。コストは圧倒的にフックバンドのほうが安いです。
留め具ですが、しっかり撃ち込まないと、風で揺れる際に少しずつ外れていくことがわかりました。フックバンドはそんなことはないので、しっかり固定するなら留め具、メンテナンスフリーでそこそこ支持できるフックバンドといった感じです。どっちがいいか一概にいえなくなりそう・・・
コスト
- HIVPパイプ20φ 4m 8本×463円 ⁼ 3,704円 ※4mの買って2mに切りました。
- HI継手 エルボ 20φ 6個×47円 ⁼ 282円
- 留め具 パイプクロス25×25 16個×78円 ⁼ 1,248円
- 多目的ボンド 1個 298円
トータルコスト : 5,532円
市販の緑色の支柱のセットとほぼ同じコストですね
組み立て 初日
最重要作業
まずは天井部分の塩ビパイプと エルボを専用ボンドでくっつけます。一応1時間くらいで固まるのですが一日置いたほうがいいので、初日はここまで。
ボンドの種類によって、待ち時間が違うのですが、瞬間接着するタイプはやめたほうがいいです。結構微調整するので、一気に固まると微調整できなくなります。
ボンドで接着するのはここだけ!
ここで、左右のエルボが平行になっていないと組み立てするときに支柱が曲がりますので、ここの作業は慎重にしましょう。一番大事な作業になります。
組み立て 2日目
初日に作った屋根部分のエルボ継手にそれぞれ支柱をはめ込みます。ここは接着剤は使わず、取り外して片づけるために外せるようにしておきます。
組み立て作業は支柱のうちの一つを基準(私は写真の左側)にして、ほか2組(真ん中と右側)の支柱を仮置きとして軽く差し込みします。次に天井の屋根支柱を基準支柱(左側)に仮止めします。ほか2組の支柱の高さ、幅を微調整し側面の支え棒を仮止めしたら、前後、左右から垂直、水平になっているか確認し、微調整します。よければ、本止めします。
塩ビパイプを使う利点としては、簡単に曲がるので、多少の誤差は曲げて調整できるので、素人作業に最適!
現状の組み方は開口部から見て左右は強度がないですが、前後は強度があります。
強度を追加したければ、筋交いを入れてあげれば、強度を高めることができますので、状況に応じて追加してください。私は台風が来たら、フェンスとかに紐で結んで、強度を高めます。
ちなみに、コンクリート土間の上に来るように設置したのは、畑に日光の当たる部分を増やす為です。以前は畑の上に置いていたのですが、他の野菜に光があたらないので、育成不順になってしまいました。台風対策としては、微妙なのですが、妥協案ですね。
ネットをかけて完了
一応天井部分が斜めになっているのはわざとです。南向きの部屋なので、日当たりがよくなるようにしています。
備考:台風対策
台風対策 その1
台風対策として四隅をロープで固定しましょう。それほど大きな台風でないのなら、四隅の固定で十分やり過ごすことが出来ます。
固定具の確認もしっかりしましょう。
台風対策 その2
台風対策として、塩ビパイプの棚を作る最大のメリットは棚の上げ下ろしが出来ることです。天井部分と支柱部分を接着剤で固定していないため、支柱を外して天井を下ろして台風をやり過ごす選択肢を持つことが出来ます。台風の去った後で再度棚を上げて元に戻すことが出来ます。
【参考】台風対策実施手順
2020年8月28日 台風9号発生か? 台風対策をしっかりしよう!!
2020年9月2日 台風のあとの様子は? 塩ビパイプ棚復活?
備考:塩ビパイプ切断
2mのものを買うより4mのものを切ったほうが、コストが圧倒的に安いので4m買って切っちゃいましょう。(2mと4mで100円くらいしか変わりません)
メイクマンで塩ビパイプ切る道具を無料で貸してくれます。ハサミみたいなもので、あまり力もいらずに切ることができます。女性でも十分できます。カッティングサービスを使わなくても大丈夫ですよ。
あと、メジャーとマッキーペンも貸してもらいました。
邪魔にならないところで、作業しましたが、10分もかからず8本を切断して、2mの16本を作成しました!!
備考:捨て方
捨て方はパイプは自治体の可燃物ごみに出せます。長いものはのこぎりで簡単に切れますので、袋に入る長さに切るだけです。留め具の金物は小さいため、不燃物ごみに出せますので、廃棄が簡単に済みます。
備考:本格的な農業資材
本格的な農業用のハウス棚もあったのですが、廃棄が大変そうなので、やめました。粗大ごみに出すのが、めんどくさいと思わないなら、本格的な農業用のハウス棚は強度も高く、コストもほどほどで、長期間使えるので、コストパフォーマンスがいいと思います。
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