概要
大根はお味噌汁や煮物には欠かせないお野菜ですよね。おろし大根でもさっぱり食べられますし、年中を通して食べられています。
家庭菜園では秋冬植えが一般的です。沖縄では島だいこんと呼ばれる品種が育てられています。
一般的にだいこんは寒さに強く暑さに弱い野菜ですので、沖縄で栽培すると気候が合うタイミングが短いです。沖縄で栽培するなら、沖縄独特の品種のものを選びましょう。比較的暑さに強いため、植え付け、栽培時期ともに幅を持たせることが出来ます。青くびだいこんなどスーパーでよく見かける大根は育成適温が低く植え付けのタイミングも短いので難しいと思います。
大根はアブラナ科のため、アオムシ、シンクイガ(芯虫)の食害が出やすい野菜ですが、冬季栽培をすることで、食害を受けずに栽培できます。寒さに強いので、植え付け時期は遅めで大丈夫。
プランターでも栽培できると思いますが、深めの丸形プランターを使いましょう。
2週間おきに2~3株ずつ植え付けていくと冬の間だいこんを切らさないで収穫できます。
科目
アブラナ科 ダイコン属
最適ph : 5.8~6.8
弱酸性の土壌がいいようです。ph7.2でも少しは育ちます。
スケジュール
植え付け
だいこんは水はけのよい土を好むので、畝幅はほかの野菜より広くなっています。ある程度気温が下がって来たら種植えしてください。苗も売られているのですが、島だいこんか青くびだいこんかわからないので、私は種を選んでいます。
だいこんの土づくりは深く耕す事が必要です。植え付け2週間前に堆肥と腐葉土を入れましょう。特に粘土質で固いところでは腐葉土は入れた方がいいです。畝は高い方が水はけがよくなるので、粘土質なら20cmを目標に畝建てしましょう。
また、石や枝などが入っていると生育を阻害してしまうので、根気よく取り除きましょう。
畝幅60-80cmなら1条で株間は30-35cm。畝幅120cmなら2条植えで条間60cmで株間は同じです。
直径5cm深さ1cmくらいの植穴を作り、一つの植穴に種を6粒撒きましょう。ポットで苗作りする場合も同じです。一つのポットに6粒植え付けて間引きしながら、1本にします。ポットに場合は根が曲がるとうまく育たないことがあるので、早めの間引きと植え付けをしましょう。
植穴はシーチキンの空き缶を使うと楽ですよ。
植え付け3日後の朝の写真です。6粒ずつ植え付けた種がほぼすべて芽を出しています。
写真の株間は真ん中のものを多くしています。
育成
根菜類なので、植え付け初期の作業が終わると、ほとんどやることがありません。追肥は1か月に1回程度で、島だいこんが吸収しやすいものを撒きましょう。油かすなら粉末のものか液肥がいいと思います。
間引き
間引きは3回に分けて行います。
1回目
1回目は子葉が出たときに4本を残します。その時、出来るだけ離れているように残すものを選びます。
2回目
2回目は本葉が2、3枚のころに一番大きなものを2本残します。この時軽く土寄せもします。
3回目
3回目は、本葉が5、6枚のころに、一番大きなものを残します。この時は追肥と土寄せを行います。
あとはほぼ放置
三回目の間引きのときに追肥を行いますが、そのあとは定期的な水やり程度です。生育の可否は一番最初の土づくりにあります。きちんと肥料を入れて十分なじむまで何度か耕しましょう。毎週耕しながら3週ほど時間をかけると、だいぶよくなると思います。その際に小石や根っこ、枝などを取り除きましょう。
あまりに、だいこんが露出している場合は土寄せして、光があたらないようにしましょう。
花
写りが悪いですが、うすい紫色のかわいい花が咲いています。
栽培としては、花を咲かせたらだめなんですけどね・・・
収穫
収穫は植え付け後およそ60~70日経ってから、大きなものから収穫していきます。
上から見て太いものを選ぶといいです。
収穫があまりに遅れると ”す” が入ってしまい味が落ちてしまいます。
片付け
特になし。
失敗談
① 虫食いが多くて食べられなかった。
➁ 直に種植えをしたら、全部枯れたため、欠株してしまった。枯れた理由は不明
③ 株の下になにかあったようで、そこで成長が止まり、見た目は太くでいい感じに育っているように見えたが、抜いたらカブくらい短かった。